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檻の中のライオン 憲法ってなんだろう

 

 1月20日(日)15時から町田市原町田の宗保院さま(鬼頭広安住職)で町田市仏教会理事会が開催され、来る4月の花祭りなどの明年度事業について話し合った。その後、16時〜18時30分に日本国憲法についての研修会が行われた。講師は楾大樹氏(はんどう・たいき=弁護士、ひろしま市民法律事務所所長)、演題「檻の中のライオン〜憲法ってなんだろう〜」という講演だった。市内寺院住職、副住職、寺族20名ほどが参加、聴講した。
 この講演は昨年7月に八王子市大和田町の大泉寺さま(久保井賢丈住職)で行われた同旨の研修会に参加した砂越聰志師(町田市南町田常楽寺住職)が、久保井奈美さん(当日の研修会「憲法カフェ」を主催した大泉寺寺族)と住職の賢丈師の助言を受け、講師の楾弁護士に出講を依頼し、日程調整をして実現したものだった。
楾弁護士は、2013年7月の参議院選挙の争点のひとつとなった「憲法96条改正論」や同年12月「特定秘密保護法」成立という状況を目の前にして、よく憲法を知らないままに議論が進み、改憲に向かうような風潮に危惧を抱き、憲法に関する啓発活動を始めたという。
 「憲法96条改正論」とは、同条の規定、憲法の改正は衆・参の各議院の総議員の三分の二以上の賛成で国会が発議し、国民投票などで過半数以上の賛成が必要なのだが、これを改憲しやすくするためハードルを下げようとする議論がなされていることである。また、「特定秘密保護法」については、何を特定秘密とするか曖昧であり、憲法で保障された国民の知る権利や人権、取材・報道の自由が阻害されるおそれがあるなどの問題が指摘されているのである。

 今回の講演は、まず、お相撲の例えから話が始まった。東西の力士が土俵の上で相撲を取る。政治的立場にも思想信条の右左があるが、その議論は土俵にあたる憲法というルールの中で行われなければならない。これが立憲主義である。ところが近年、政権・国家権力がこの土俵の形を自分たちに都合の良いように変えてしまっているのではないかとの指摘があった。
 そして憲法は誰が護らなければならないのか? 「国民みんな」か、「国民みんなではない」のかが問われた。参加者のほとんどが「国民みんな」の方に挙手した。すると、その答えとして憲法99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」という、公務員が憲法を護る中で仕事をしなければならないということが紹介された。このことを知っただけで、政治の見方が変わるのではないかと楾弁護士が言った。なるほど、見方が変わる感じがした。
 私たちは基本的人権をなぜ持っているのか? それは「国から与えられたから」か、「憲法に定められているから」か。実はそうではなく、日本国憲法は、生まれながらにして自然に人間として幸せに生きる権利を持っているという「天賦人権説」に立っている。そのことが憲法11条や97条に記されている。こうした当たり前である基本的人権について、なぜ憲法に記されているのかというと、それは権力によって人権が侵害されて来た歴史があるからなのだ。
 しかし、自民党の改憲案では「天賦人権説」は西洋の考え方だからとしてなのか、基本的人権は国家によって国民に「与へられる」ものとし、第十章「最高法規」の第97条「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」を全文削除している。

 楾弁護士は、強大な力を持つ国家権力を百獣の王ライオンに、憲法を檻に譬え、「檻の中のライオン」と名付けた憲法を学び話し合う集会「憲法カフェ」を月に15、6回のペースで開催中だ。『憲法がわかる46のおはなし 檻の中のライオン』(かもがわ出版、2016年)、『けんぽう絵本 おりとライオン』(同前、2018年)を出版、これらは小中学校の副教材などとして活用されている。



2019.02.03 Sunday 11:12
人権・平和・環境 comments(0)
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2019.07.29 Monday 11:12
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