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スッタニパータを読む

 東雲寺仏教講座で原始仏典『スッタニパータ』を読んでいます。 

 

 仏教講座のテキストのひとつに加えた渡辺照宏著作集第五巻『仏教聖典 一』(筑摩書房、1982年)の「スッタニパータ」の解題を以下に紹介します。

 

 南方仏教のパーリ語聖典を猯Л甅犒亅甅猩性 の三大部門に分けるうち、第二の犒亅瓩亙陀の説法を収める。この部門を『長部』『中部』『相応部』『増支部』『小部』の五に分けるうち、第五の『小部経典』は長短さまざまの一五の経典を収めてある。このうちの第一を『小誦』とよぶところから『小部経典』と名づけたのであって、必ずしも小さい経典のみとは限らない。中でも、ここに訳出した『スッタニパータ』は『法句経』と並んで、あらゆる仏典のうちでもっとも古い成立に属する。『スッタニパータ』は一一四九の短詩を七二経にまとめてあり、これは五章に分れる。それぞれの章は一二ないし一八の経から成る。それぞれの経は最初から一貫した筋を追うものもあり、そのうちのあるものは散文の説明を加えるが、第一章第一経の如く、同じ題目の詩を寄せ集めたものもある。第五章だけは首尾一貫した一個の物語である。これらの経のうちの若干はアショーカ王(紀元前二八〇年即位)以前から存したものと考えられる。古い時代の教団の生活や考え方を知るために最も重要な資料である。ただし細かい点になると、ふつうに原始仏教として知られているものと必ずしも一致しないが、『スッタニパータ』はそれ以前の段階を示すものと考えられる。出家修行者ならびに在家信者に対する教訓は適切であるが、とくに第一章第八経、第二章第四経などは現在のわれわれの生活にもそのままあてはまる教えである。
 ヨーロッパでも前世紀以来たびたび出版され翻訳され、三種の英訳、二種の独訳がある。日本語訳は立花俊道(国訳大蔵経)、荻原雲来(大東出版社)、水野弘元(南伝大蔵経)、中村元(岩波文庫)のものがあり、このうち最後のものに詳しい文献がある。しかしきわめて古雅な文体で難解の個所が多く、右に挙げた九種の訳者の意見が別れることも多い。本書の訳は一般読者を対象としたが、理解を助けるために鉤括弧(〔    〕)で旧来の漢訳用例を示しておいた。とくに問題になる語の解釈にはジナ教聖典の用法を参照した場合である。


 解題文中の「ジナ教」とはジャイナ教のことで、「インドの宗教の一。開祖は、前六世紀ごろ、ほぼ釈迦と同時代のマハービーラ。ベーダ聖典の権威を否定し、無神論で、アヒンサー(不殺生)をはじめとする禁戒・苦行の実践を説く。三世紀ごろ、白衣派と裸行派に分裂。商業者に信者が多い」という。


 「第一章第八経、第二章第四経などは現在のわれわれの生活にもそのままあてはまる教えである」というので、その教えをいくつか掲げます。

 

 第一章 第八教「慈」(抄)

143 有益な能力あるものが、寂静の境地に達したならば、その義務として、有能であり、どこまでも正しく、ことばやさしく、おだやかで、高慢を捨てなければならない。
144 足るを知り、多くを求めず、用事少なく、簡素に暮らし、官能は平静で、聡明であり、高ぶらず、ひとの家に行ってもむさぼらない。
148 たとえどこにいても、ひとをだますな、軽蔑するな。怒ったり、恨んだりして、ひとの苦痛を願ってはいけない。

 

 第二章 第四経「大いなる幸福」(抄)

262 父母につかえ、妻子を保護し、安らかに仕事を続ける   これが最高の幸福である。
263 ひとに施し、正しい行ないをし、親族を保護し、ひとから非難されない行ないをする   これが最高の幸福である。
264 悪を避け、悪を離れ、飲酒をつつしみ、正義をなおざりにしない   これが最高の幸福である。
265 ひとを敬い、へりくだり、足を知り、恩を忘れず、時に応じて法を聞く   これが最高の幸福である。
266 忍耐し、柔和で、修行者たちと交わり、時に応じて法を語る   これが最高の幸福である。

 



2020.01.27 Monday 11:51
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2020.02.16 Sunday 11:51
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