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東雲寺境内の紫陽花 梅雨に入って、ほとんど雨が降りません。 夏の水不足が心配です。 晋山結制の折に露の新治師匠のお笑い人権高座
4月29日の晋山結制の折に、落語家・露の新治師匠をお招きして、「お笑い人権高座」を実施した。以下にその概要を報告する(文責柚木)。
祖元ご住職とは20年ほど前からのお付き合いです。先程来、お聞きしておりますと、東雲寺さまは学校(江戸末の寺子屋から明治初めの学制で成高学舎、これが南第二小学校の前身)だったということですが、お寺は学びの場であり、娯楽の場、信仰の場でもあります。 「笑う門には福来たる」と言いますが、本堂に笑いがこだまする。たいへん結構なことです。笑いは体に良いそうです。笑うと私たちの体の中にあるナチュラルキラー細胞というのが活発になって、ガン細胞をやっつけてくれます。一回、笑うとガン細胞が千個少なくなるそうです。誰が数えたのか分かりませんが。(笑い) 先ほどご住職が「差別や戦争をなくし、一人ひとりが自己実現できる社会を作ろう」というご挨拶をされました。大事に使うと125歳まで持つ寿命だそうですが、満期を前にみな解約してしまうようです。笑う門には福来てるですので、ほがらかに生きたいと思います。 さずかりものの命です。命は人権の礎(いしずえ)です。自分の命を守り人生を全うする。歳をとっても「余生」などと言うのはいけません。さずかりものの命、人生ですから「与生」です。偉そうに自分で考えたようなことを言っていますが、これはパソコンが勝手に変換したものです。(笑い) 差別というのは、どこで生まれたとか、親がどうとか、国籍がどことか、皮膚の色、顔かたち、背の高さなど、自分で責任を取れないもので、「不当な分けへだて」をすることです。 どなたさまも「第一志望はフランスだったが、日本に生まれて、あっ!ジャパーン」などという方がおられますか。おられたら、その方に私の全財産を差し上げます。借金も含めて。(笑い) 「男の子、空より広い夢を持て。女の子、海より深い情け持て」という言葉が、色紙のようなものに書かれてありました。男は夢、女は情けと分けているところに、じわーっと不当な分けへだてがあります。こういうものを毎日、毎日、あたりまえのように空気のように吸いながら自分の中に取り入れています。男の子も女の子も大きな夢と深い情けを持ったらよろしい。違いますか? 現象面でおかしいけれど、根本のところから見ないという無知ゆえに、決め付けをしていることはありませんか。差別をなくすというのはものの見方を深めることでもあります。 小さいときから植え付けられて来た思いというものは、腹の底に染み込んでいます。それを社会意識としての差別観念といいます。皮膚の色、国籍、男女などによる「不当な分けへだて」を全部なくして、ほがらかに生きる。それが祖元ご住職の言う、差別や戦争をなくして一人ひとりの自己実現をはかるということです。 パイナップルの缶詰、 パイナップルは回りをそぎ落とされ、芯(しん)を取られ、輪切りにされている。つるんつるんのぺらんぺらんのばらんばらんです。それが積み重ねられている。特徴がない、厚みもない、唯一自分は何段目にあるかの上下の関係しかありません。こうなると下の方を馬鹿にし、差別したいと思ってしまう。差別を必要とする。 差別を必要としない生き方、それには自分の芯(しん)を取り戻す。「自芯(じしん)」が「自信」になります。自分に芯がないのに、あるふりをするから、自分の命を削ってしまう。「自分の人生、自分が主役」です。一人ひとりが自己実現をめざします。差別を必要とする人間から差別を必要としない人間になる、自己変革が私たちのテーマです。 私事ですが、5年前、甲状腺に腫瘍が見つかりまして、悪性でしたので手術し、甲状腺(こうじょうせん)をすべて取ってしまいました。それで芸が向上せん(こうじょうせん)と。(笑い) 実は、昨日が5年目の検診で、お医者さんから「大丈夫」という結果をいただき、その足で東雲寺さまにお伺いいたしました。新しい命をいただいて最初の舞台が東雲寺さまです。(拍手) お寺が文化、教育、娯楽、喜び、自己実現の場になりますように。戦争につながるようなことを許しては笑顔になれません。皆さん笑顔でほがらかに生きましょう。ますますお幸せに。
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