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明年、卯歳観音霊場ご開扉
  1658(万治元)年に東雲寺三世住職松山南茂大和尚(しようざんなんも、?〜1660)が、成瀬三ッ又(「成瀬台入口」交差点近く)に三枝山観性寺(かんしょうじ)を開創したと伝えられています。
 文化7(1810)年から同11年にかけて幕府によって作成された武蔵国の地誌『新編武蔵風土記稿』によると、

観性寺  除地八段、字三又にあり。曹洞宗にて東雲寺の末寺なり。三枝山と号す。開山松山、万治三年九月九日寂せり。本堂五間に六間、巽向なり。本尊は如意輪観音、木の座像にして長一尺。行基菩薩の作なりと云

「除地」とは江戸時代、領主により年貢免除の特権を与えられた土地。
「八段」は、一段(反、たん)が十畝(せ)、一畝が三十坪であるから「二千四百坪」。 
「巽向」は、辰と巳との中間の方角で南東方向のこと。
「行基菩薩」は奈良時代、社会事業に尽力した法相宗の僧侶で、「行基菩薩作」というのは全国各地に伝えられる「伝承」のひとつか?


 とのことです。

 また、明治12年(1879)に編まれた『皇国地誌村誌 武蔵国多摩郡成瀬村』(成瀬郷土史研究会『成瀬  村の歴史とくらし』1985年)によれば、

観性寺 東西十一間、南北二十八間、面積一反八歩。本村字三ッ又谷ニアリ。本村曹洞宗東雲寺ノ末流ナリ。享保十二年五月十五日、僧隠市開基創建ス

 とありますが、「享保十二年」は1727年、「僧隠市」とは東雲寺六世住職の朝庵隠市大和尚(ちょうあんいんいち、生没年不詳)のことで、開山は三世松山南茂ですから、六世隠市は再興開基ではないかと思われます。

 観性寺のご本尊の如意輪観音は、六観音や七観音の一つで、六本腕の六臂(ろっぴ)や二本の二臂、その手に如意宝珠と宝輪などを持っているお像が多く、意のままに一切の人びとの願いを満たし、財宝を富ませ、福徳智慧を身につける資金・食糧を増加させてくれ、私たちの苦しみを救って下さる観音さまです。

「七観音」 衆生救済のため、その場に応じて姿を七種に変えて現れる観音。千手観音・馬頭観音・十一面観音・聖観音・如意輪観音・准胝観音・不空羂索観音の七つ。准胝または不空羂索のどちらか一方で六観音。 

 この観性寺が、1759(宝暦9)年に始められた「武相卯歳観音霊場」の第四番札所になっています。卯歳観音霊場には、武蔵国と相模国、すなわち町田市、八王子市、日野市、多摩市、相模原市、横浜市青葉区・緑区、大和市の曹洞宗はじめ各宗派の寺院や観音堂など、現在は48ヵ所の札所が加盟しています。
 2011(平成23)年は十二年に一度廻って来る卯歳で、22回目の「ご開扉(かいひ)」の年に当たります。4月1日〜30日までの一ヵ月間、観性寺をはじめ各札所では、お厨子(ずし)の扉が開けられ、常日ごろは拝見することができない「秘仏」の観音さまを親しくお参りすることができます。
 1975(昭和50)年のご開扉以来、毎回、東雲寺では梅花講の皆さんやお檀家さんたちと巡拝していますが、今回も東雲寺・観性寺として、48ヵ所を
   明年4 月14日(木)
         20日(水)
         26日(火)
 の三回に分けて巡拝する計画です。
 この札所巡拝の詳細や申し込み方法については、東雲寺の方にお声をかけていただければ、卯歳観音のパンフレットや申し込み書など一式を差し上げます。
 また、この卯歳観音ご開扉に因んで、明年1月から3月までの三回にわたり、各月第四日曜日の午後3時〜4時30分、『観音経』や観音信仰、札所巡りなどについての仏教講座(会場・東雲寺。受講料無料)を開催予定です。

 十二年に一度の有り難いご縁です。
 ご家族、ご友人やご近所の方で、武相観音札所巡拝をご希望される方がおられたら、どうぞご一緒下さるようお誘い下さい。

 ちなみに明年4月の札所巡拝の会費は、御朱印代が300円×48札所=14400円をはじめ三回分のバス代、昼食代、旅行保険など込みでお一人 3万円です。

 また、卯歳観音ご開扉の1ヵ月間、観性寺の境内、参道や石段の両側などに掲げられる赤い旗「のぼり旗(奉納者のお名前が墨書される)」をお供え下さる場合、一本、5000円。のぼり旗の申込〆切は今年12月15日。奉納をお考えの方は、どうぞ東雲寺か観性寺保存会の役員さんへお申し込み下さい。



2010.11.23 Tuesday 08:28
東雲寺あれこれ comments(0)
この時期、落葉掃きが毎朝の日課ですが・・・
2010111808290000.jpg

境内の庭掃きを終えて、振り向くと、掃く前よりも庭に落葉が散っています。
ところが、散策に訪れた方が
「まぁ! 落葉のジュウタン。とってもきれい! 素敵ですねェー」
とのこと。

確かに、そう言われてみれば、朝日に照らされた落ち葉は鮮やかで、季節の「贈りもの」なのかも知れないと思いました。

しかし、晴れた日の朝は、
良寛さまの「焚くほどは風がもてくる落ち葉かな」という句ならぬ

掃くほどに風が持て来る落ち葉かな

で、毎日、境内の掃き掃除です。


2010.11.19 Friday 10:34
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成瀬名物「東雲寺寄席」で本堂が笑いの渦
 11月7日(日)13時30分〜16時、東雲寺本堂において、成瀬名物「東雲寺寄席」(第二回)を開催させていただきました。
 今年も柚木祖元住職の20年来の友人で、全国各地において「お笑い人権高座」などで東奔西走、縦横無尽にご活躍の露の新治師匠の企画で、柳家さん喬師匠とそのお弟子の柳家小太郎さんを迎え、ご自身・新治師匠とで「さん喬・新治二人会」を開催、約160人の来場者を笑いの渦に巻き込みました。
 さん喬さんは、名人・人間国宝だった五代目柳家小さん師匠のお弟子で、東雲寺寄席の一席目では「時蕎麦」を好演。小さん師匠の蕎麦を食べる仕草、音がさん喬さんの姿、声に重なって見え、聞こえました。師匠と弟子のつながりとは、こういうことなのかと思いました。その枕では、ソムリエの資格を持つさん喬さんが無言でワインを注文する客とソムリエを演じ、これまた大笑い。二席目は「妾馬(めかうま)」、八五郎が殿様の世継ぎを産んだ妹・お鶴の方へ語りかける台詞は人情話の雰囲気でホロリ。
 新治師匠は一席目は、ヤキモチ焼きの夫に風呂敷をかぶせ、気づかれないように押入れの中に隠れた若い男を逃がす「風呂敷」、二席目に上方落語の演目「相撲場風景」を演じられ、オシッコを我慢する人物の様子を語り、本堂を埋め尽くした観客のお腹の皮をこれでもかと、よじりました。
 心ゆったり、実力派お二人の落語を堪能させていただきました。
 さん喬師匠のお弟子・二つ目の柳家小太郎さんが開口一番。「初天神」を演じて下さいました。
 寄席終演後、関係者で後片付け、そして露の新治師匠のファンの方たち、曹洞宗人事部長の中野重哉老師、曹洞宗宗務庁の衣笠晃暢課長さん、出版部や人事部の職員の方たちと打ち上げをさせていただきました。


2010.11.08 Monday 21:49
東雲寺あれこれ comments(0)
露の新治師匠
P1020878.JPG


2010.11.08 Monday 21:46
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