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そもそもなぜ葬儀をするのか を 考えてみませんか
今年最初の坐禅会の後でHさんからお手紙と自作の漢詩をいただいた。Hさんは折にふれてお手紙や漢詩を届けてくださる方である。氏はお仲間とともに漢詩や写真などの趣味の活動をなさっておられ、東雲寺坐禅会には1987(昭和62)年から参加くださっているベテランの参禅者だ。また、毎月第四日曜日午後開催の東雲寺仏教講座だが、6年ほど前に一時中断していた折、「『正法眼蔵随聞記』を読む」で再開するきっかけを与えてくださった方でもある。
(前略)12月3日の「坐禅会たより」で「そもそもなぜ葬儀をするのか」(12月10日ブログ掲載)の一文を掲げられましたが、私も最近の親族の葬儀で「哭薄葬(こくはくそう)」という漢詩を作りました。
漢詩をいただいたこともさることながら、「そもそもなぜ葬儀をするのか」に対して、Hさんがこうしたご意見をお寄せくださったことに対し心から御礼を申し上げたいと思う。願わくはブログ読者各位におかれても、このことに関するご意見ご感想などをぜひお寄せいただきたい。 お手紙にあった宗教者は現実と向き合って大衆を導いてほしいということについての応答は暫く猶予をいただきたい。その代わりに現状認識を共有し、ご意見ご感想などをいただくため、私が近年の葬儀において見聞きし感じていることのいくつかを以下に記す。ご一読願いたい。
原始仏典『法句経』を読む
東雲寺仏教講座で『法句経』を読むことにした。念のため申し上げるが、『法華教』と名前が似ているが、まったく違うお経である。『法句経』とは原始仏典のひとつで、お釈迦さまの〈生〉の言葉が記されているとされているものだ。『仏典解題事典』第二版(春秋社、1977年)の解説を見てみよう。
法句経(ダンマパダ、真理のことば)。パーリ語で書かれた南方上座部の経蔵(小部)に含まれるテキスト。 全編432の詩集で、これを対句・不放逸・こころ・花・愚か者・賢者・拝むに足る人・千の数・悪・むち・老・自己・世間・ブッダ・安楽・愛好・怒・汚れ・真理に生きる・道・雑集・地獄・象・欲望・修行僧・バラモンの26章に分類している。主として単独の偈(詩)を集め、時として二偈もしくは数偈が群をなす。この詩集の内容をよく見ると、ある時期に一人の人が書き下ろしたような作品ではない。原始仏教教団の中にあって、いろいろな形で伝えられていた詩を集めて、編集したものであることがわかる。編集の時期は、紀元前4〜3世紀であろうが、個々の詩ははるかに古い起源を有する。本経は仏教の倫理的教義を教えて仏道入門の指針としている。膨大な仏教経典の中でも最古のもので、ブッダの真意を伝えた珠玉の文字として珍重される。古来最も広く仏教徒に愛誦せられたもので、これほど古くまた広く仏教徒に読まれた聖典は他にないと言ってよい。したがってまた異本が多い。(後略)
仏教講座で『法句経』を読み進めるために、以前より所持していた数冊の『法句経』関係の書籍の他に、新たにいくつかの現代語訳や講義本などの書籍を購入した。それらにざっと目を通して、講座での学習、検討材料として、四種の現代語訳や漢訳などを選択し、東雲寺仏教講座の独自教材を作成した。
意(おもい)は諸法(すべて)にさき立ち
次に友松師による現代語訳。
もろもろの事象は意志にしたがって生起する。それゆえに、意志はそれらに対して支配者であり、作者である。誰でも、もし純な意志をもって、或は語り、或は行うならば、やがて、たのしみは彼にあとづける。ちょうど、あの離れることをしない影のように。
三つ目は紀元224年に支謙・竺将焔によって訳された漢訳経典を友松圓諦訳『法句経』(講談社、1975年)から紹介し、返り点を参考にしてその読み下し文(柚木の訓読)を掲げる。
心為法本 心尊心使
四つ目は中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』(岩波文庫、1978年)の現代語訳。
ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行なったりするならば、福楽はその人につき従う。 影がそのからだから離れないように。
ここの「清らかな心」とは、仏教語の「清浄心」であり、この清浄は浄・不浄の浄の心ということではなく、「とらわれない心」「執着のない心」のことである。 朝日が射し始めた境内の雪景色
東雲寺墓地の雪
今朝の雪作務
南岸低気圧による降雪。昨1月22日の11時くらいから雪。夜11時には止んでましたが、東雲寺境内は25〜30センチの積雪がありました。朝6時過ぎから雪掻き。 東雲寺の表参道、成瀬街道に出るまでの歩道を除雪。さらに午後1時過ぎからは、シャーベット状の車道で明朝凍ると思われるところを除雪しました。
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