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『法句経』を学びながら被災地支援を続けています

 東雲寺仏教講座「『法句経』を読む」を通して仏教の教えを学んでいます。

 参加者の皆さま方でご賛同頂ける方には災害の被災地復興支援のために資料代としてお一人200円ずつ頂戴しています。ご協力に感謝いたしております。

 これまでの義援金の集計結果とお届け先は次の通りです。

 

東日本大震災義援金
  2018年7月1日現在
    4,785,935円
熊本地震義援金
  2016年7月25日
    140,000円
九州北部豪雨
  2017年9月1日
    51,039円
平成30年7月豪雨・台風21号災害
  2019年1月4日現在
    209,641円
北海道胆振東部地震災害
   2019年1月4日現在
     110,000円

 東雲寺に寄託いただき、被災地にお届けしました。ありがとうございました。今後も継続して募金活動をいたします。

 



2019.01.28 Monday 08:20
東雲寺あれこれ comments(0)
40億年、いのちの旅(図書紹介)

 金曜日夜に放送されるNHKの「チコちゃんに叱られる!」というバラエティ番組を楽しみにして毎回観ている。永遠の「5歳」という設定の少女・チコちゃんが、私たちにとって当たり前過ぎて疑問に思わないようなことをお笑いタレントの岡村隆史はじめ出演する大人たちに質問する。普段は考えもしなかったチコちゃんの「なぜ?」に回答者が答えに窮する。するとチコちゃんのCGの顔が大きく赤くなって「ボーっと生きてんじゃねーよ!」という決めぜりふで叱られるという出だしだ。その後に取材によって集められた専門家たちのコメントや研究成果などが紹介され、解答が示されるという番組である。
 1月11日放送の中のひとつは、地球がなぜ自転しているかという疑問だった。原始地球に大きな天体が衝突(ジャイアント・インパクト)して地球が誕生、自転し始めたという。それは46億年前のことである。当時は自転一回転4時間ほどだったが、月の引力などでブレーキがかかり、地球の自転はほんのわずかずつ遅くなっている(一年で5万分の1秒ずつ遅くなっている)という。現在、一日24時間だが、遠い将来には一日25時間になり、さらに遠い遠い遠ーい将来には、地球の自転が止まる・・・・・。


 皆さんも子どもたちの「なぜ?」にとまどったことはないだろうか。ときに子どもの「なぜ?」が大人にとってはいつの間にか自明のこととして考えることを止めていた何か、たとえば天地自然の〈真実〉や私たち自身の人生、生命などの〈真理〉にダイレクトにつながる疑問だったりして、大いに考えさせられることもある。

 昨年夏、岩波書店『図書』の新刊案内に岩波ジュニア新書『40億年、いのちの旅』という書名を見て、そういえば私は子どものときからこういうことをずっと疑問に思っていたんだと、はたと気づき、すぐに購入し通読した。そして今日でも手の届くところにおいて時々ページをめくってはつまみ読みを続けている。
 実は私は岩波ジュニア新書のファンで、この新書の新刊には常に注意を払って来た。最先端の研究や技術開発などをその分野の専門家が分かりやすく書き下ろしているもので、私などが何かを学び始めるには最適な入門書なのだ。

 『40億年、いのちの旅』によると、現在、地球上の「いのち」・生きものは三千万〜一億種存在するというが、その祖先を遡っていくと、40億年前の原始地球の海の中で生まれた原始細胞・「いのち」に辿りつくというのだ。
 46億年前に地球が誕生し、熱い火の玉だった地球が永い時間をかけて少しずつ冷えてきたころ、「原始地球において、水蒸気や深海の熱水の中で、雷、放射線、紫外線、エックス線、地熱などのエネルギーによって、二酸化炭素、水素、二酸化硫黄、窒素、塩酸、メタン、アンモニアなどの無機の気体から簡単な有機化合物(たとえばアミノ酸)がつくられ、次に小さな有機分子が結合しあってタンパク質のような有機高分子がつくられたと考えられ」るという(87頁)。
 40億年の「いのち」の旅を一日24時間にたとえるという解説もなされていた(80頁)。
 1月1日零時にいのちが誕生し、3月中旬にシアノバクテリアが酸素を発生し始め、6月中旬に真核生物が現れ、9月下旬に多細胞生物が出現したことになるそうだ。
 11月下旬になってやっと生物は海から陸に上がり、同じころ頃最初の脊椎動物である魚が登場。12月中旬ころから恐竜が地上の覇者として繁栄を誇っていたが、12月25日午後6時ごろに絶滅。7百万年前とされる、最初のヒトが登場したのは、大晦日の午前10時過ぎとなり、私たちホモサピエンスの登場は20万年前とされるが、それは新年まで残り20分ほどに押し詰まった午後11時40分ころのことだという。
 詳しくは『40億年、いのちの旅』の一読をお願いしたい。心に留めておきたいのは私の「いのち」が40億歳余ということと、私たちヒトや動物、植物、昆虫、菌類などの祖先を遡っていくと原始細胞の「いのち」に辿りつくという〈真実〉である。



2019.01.25 Friday 07:34
住職雑感 comments(0)
日々変わらねど すべてに新たなり

 山形県上山市の寿仙寺住職・吉田時夫老師から季刊の『寿仙寺だより』110号(2019年1月)を頂戴した。これまでに二十七、八年間ご恵送いただいており、お元気でご活躍の老師の様子をお伝えくださる“便り”である。今回の「たより」の一面には青空のもと雪景色の寿仙寺のカラー写真と「日々変わらねど すべてに新たなり」と題した年頭の挨拶文が掲載されていた。四十五年ほど前、修行中の吉田老師が福井県の大本山永平寺で迎えた元旦の思い出が記されていた。

 

 住職が永平寺で勉強中の時のことです。元旦の朝を迎えると、法堂(はっとう=本堂)での朝のお勤めで、特別に禅師さま(永平寺の住職)に質問することが許されます。特に一年生は質問をするように先輩僧から厳しく指導を受けましたので、私も質問をすることになりました。時の禅師さまは目がご不自由でおられ、声に対しては特に配慮をしていたといいます。私の順番になりました。緊張の中での質問でしたので、文章的に正確だったかどうかは分かりません。
 「日々、朝・昼・夜の行事、坐禅、本講、作務(労働)に勤めています。今日も昨日と変わりません。修行僧にとって今日は何か特別の日なのでしょうか」
 これに対して禅師さまは私の心を斟酌して、はっきりと応えられました。
 「日々変わらねど すべてに新たなり」というものでした。
 いつもお正月を迎えると、この言葉がよみがえってきます。(後略)

 

 東雲寺の坐禅堂壁面に吉田老師から頂いた写真が三点掲示してある。坐禅堂入口の真上に「太白山天童景徳禅寺」(その昔、道元禅師が修行された中国の禅寺「天童寺」)の写真、その斜め左下に「大日如来」そして坐禅堂の奥の右側に「地蔵菩薩」。ひとつは吉田老師が1980(昭和55年)初冬に駒澤大学中国仏教史蹟参観団の一員として訪中した際に撮影した天童寺仏殿の写真であり、他の二つは、当時、吉田老師が休暇を利用して国東半島はじめ全国各地を訪れ撮影した石仏写真の中の二作品である。老師が東京都港区芝の東京グランドホテルで石仏写真の個展を開いたことがあり、そこで展示した作品の中から、後日、拙(わたし)が老師にお願いして頂戴したものである。
 実は吉田老師と拙(わたし)とは福井県の大本山永平寺で同時期に修行し、さらにその後、曹洞宗宗務庁(教団の本部事務所)にも一緒に勤務し、ほぼ二十年間、毎日顔を合わせ、週に一、二度は盃を傾けていた間柄である。

 老師はこれまでに数々の労著をものされており、代表作のひとつ『随想 曹洞宗と天皇制を考えるヒント』(1997年4月)が『山形新聞』「味読・郷土の本」欄に取り上げられることになった折には、当時、曹洞宗人権擁護推進本部事務局長を務めていた拙(わたし)に書評の依頼があった。以前、この書籍のもととなる四百字詰二百五十枚ほどのワープロ原稿を読み、ぜひ公刊すべしとお勧めした者として、推薦の一文を寄せて、その最後を次のように締めさせていただいている。

 

 (前略)「大逆事件」の「暗黒裁判」で死刑に処せられた内山愚童和尚の問題や、教団や宗教者の戦争荷担の問題についても多くのページを割いて検討し、吉田師は次のように言う。「今後同じ過ちを繰り返さない為にも、今日、この歴史をできるかぎり正確に理解し、その原因を見極め、歴史から学んでいかなければならない。これが自ら宗教人生を確立していく出発点のように思えてならない」と。
 ぜひ議論の素材とするため、教団内外を問わず識者の方がたの一読をお願いしたい。

 

 この書籍はその後に加筆増補され『曹洞宗と天皇制を考える』として2014年3月に東京新宿区の文芸社から新たに出版刊行されている。興味のある方、どうぞご一読を。
 吉田老師は常に「仏教とは何か」を確認する作業を続けつつ学びを深められ、その成果を『寿仙寺だより』にまとめ、檀信徒の方たちのみならず拙(わたし)などまで啓発くださっている。日々変わらねど、すべてに新たなりである。心して精進修行したい。



2019.01.07 Monday 09:33
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除夜の鐘

 

 

 

 2018年大晦日の23時30分より除夜の鐘を行いました。 

 除夜の鐘を撞くのを待つ人たちの列です。



2019.01.04 Friday 16:15
東雲寺あれこれ comments(0)
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